ミュージシャン”Joji”について語ってみた

こんにちは。音楽とフィギュアスケート好きのおばさんが、ブログを始めることになりました。

まずは、軽く自己紹介。東日本在住で、ダンス、フィギュアスケートをこよなく愛し、音楽鑑賞を趣味とする。普通のおばさん、ya-koです。

 

記念すべき、第1回目、何について書こうか、考えたとき、今、一番はまっているアーティストへの思いを形に残しておきたいと思い、彼について書くことに決めました。

アーティストの名は。。。「Joji」。

知る人ぞ知る、謎が多いシンガーソングライター。生まれは日本の大阪で、日本人とオーストラリア人のハーフ。18歳の時に渡米。Youtuberを経て、アルバム、「Ballads1」がビルボードHipHopチャートで1位、総合でも3位という記録を打ち立てました。日本国籍では、坂本九を超える快挙なのに、なぜか、日本で話題にならなかったのは、2018年の事。

私が彼を最初に認識したのは、その年に行われた、フィギュアスケート世界選手権大会でのこと。

 当時、私は、アメリカの男子フィギュアスケーター、ヴィンセント・ジョウの大ファンで、ヴィンセントが世界選手権3位に確定し、エキジビションで披露した演目で使われたのが、Slow dancing in the darkという曲だったのです。…*1

youtu.be

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独特の暗い歌詞、美しいメロディー、淡々としたボーカル、単純に「いい曲だな~」と思い、彼のことを検索するのに、時間はかかりませんでした。

ほどなく、Jojiがフィルシー・フランク…*2という名義でYoutuberをしていたことに行きついた私は彼の動画を見ることに。

 

動画を見た印象は、一言では言い表せません。ミュージシャンとして活動している姿からは想像できぬ、奇行、下ネタ、口あんぐりです。下品な日本語に感じるフラストレーション、日本語で、どんな意味を持つ言葉か、十二分に分かっているだろう、表情。

驚いたのと同時に、複雑な気持ちになりましたね。「日本で、嫌なこと、あったのかな。。。」そんな思いが瞬間的に沸き上がり、そっと、動画を閉じたことを覚えています。

 それから、少し、時がたち、Jojiさんに本格的にはまるきっかけになった動画をご紹介します。アメリロサンジェルスで活躍しているダンス集団、Kinjazのダンス動画にJojiの「Sanctuary」が使われていたのです。

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聴いた瞬間、「なんて、素敵な声! この人、やっぱり天才だ!
」そう、確信した私は、Jojiの曲を次から次へと、検索し、インタビュー動画を漁る日々を繰り返しました。そう、完璧「沼落ち」の状態です。一度、封印していたYoutube動画も、見返し、フィルシー・フランクが日本語で話している部分の特集動画を見たときに、ふと、気づきが訪れたのです。

 

「この人、クレイジーで、ダークで、エキセントリックな人だと思っていたけど、それだけじゃない。シャイで、ピュアで、センシティブなところもある、若いお兄さんなんだ」

そう感じた瞬間、更に私は「ギャップ萌え」と言う感覚を実感したのでありました。

 Jojiがフランクの動画の他に始めていた、Jojivlogという動画には、彼のお友達が時折、顔を出し、彼とふざけあって、笑っている姿をよく目にします。彼が通っていた、神戸のインターナショナルスクール時代のお友達なのかな、と思うのですが、「もしかして、ハーフ? 」と感じられる彼らと、流ちょうな日本語と英語を交えながら話すJojiを見ていて、自分が知らなかった、日本の姿みたいなものに、気づかされました。

 日本で暮らし、日本語を話し、だけど、どこかで「外国人」扱いされてしまう。Jojiは、どんな気持ちで過ごしていたんだろう。そういう、複雑な気持ちをもっているのは、きっと、Jojiだけでは、なかったはず。動画に登場していた彼らは、同じ痛みを共有していたのかな… 日本は、私が思っていたより、ずっとずっと多様な文化が生まれつつある。その変化に、日本人が気づくのが、自分も含めて、とても遅くて、彼らを傷つけてしまっていたのかな。

Jojiを通して、今の日本の、日本人の在り方を考えさせられました。

 彼が自分を日本人か、そう思っていないのか、私にはわからない。でも、Jojiが日本語を話しても、英語で歌っても、彼がどこで暮らしていても、JojiはJoji。 私は、それが、一番大切なことなのだと思っています。

 Jojiを通して、SNSで何人かの方と、つながることができて、一人で推している時より、連帯感も感じられるようになりました。

 今、Jojiは、二枚目のアルバム、「Nectar」を発表し、沈黙を続けています。でも、また彼がライブを行ったら、その時は、日本のJojistanで集結し、みんなで、「daaaaark」を熱唱したい。会場にいなくても、気持ち、届けるよ。Jojiくん。いつか、きっと。

言葉にすれば、思いは、現実に近づくから。小さな東日本の片隅で、推し活に力を入れる決意を固める今日、この頃なのです。

 

***1 日本のスケオタの間で、この曲は「スロダン」と呼ばれています。

***2  日本語で「汚いフランク」の意味。彼は、別のキャラクターPink guyでも注目されていました。