Sky always tells us. 誰にとっても特別なスカイソング特集

 

 

10月に入り、外の景色はかなり秋の色が深まってきました。季節の変わり目には、よく、空を見上げます。夏の空と秋の空では、色も、雲の形も、表情がかなり違います。邦楽で、よく「同じ空の下で」というフレーズを耳にすることがありますよね。確かに空は大陸とつながって、同じ空の下ではあるのですが、きっと見えている空は国によって、地域によって、時間帯によって、かなり違った印象を私たちに与えてくれると思うのです。それぞれがイメージする空の世界。今回は、そんな、スカイソングを取り上げていこうと思います。

 

まずは、Cold Play で2014年リリースの「A Sky Full Of Stars」。

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運命の人を満点の星空に例える直球のラブソング。曲の中では何度も、「Cause you’re sky, Cause you’re sky full of stars」(君は空だから、 君は満点の星空なんだから)という言葉が使われています。そのくらい、相手は主人公にとって、神々しい存在なのでしょう。全てを捧げ、傷つけられても構わない、そして、できることなら、愛しい君に抱かれて最後を迎えたい。相手に対して高ぶる気持ちと星々が増えていく夜空を思わせるようなキーボードの間奏がとても効果的に感じられる名曲です。

 

星空の潤いが感じられる曲もあれば、空に憂いを感じる曲もあるようです。

Jojiの2018年リリース曲、「Head In The Clouds」。 Head In The Cloudsには、「空想に耽る」という意味があります。

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「The floor is raising, the sky is falling. The tides are turning, my eyes are burning」

(大地は上がっていって、空は落ちてくる。 潮の流れが変わり、俺の目は燃えている)

空が「落ちてくる」というフレーズはかなり珍しく、不穏な世界を感じさせます。全体的に、絶望感と悲しみが漂う歌詞の中で、苦しい幻覚のような空がそこにあるイメージ。美しく、人の心を癒すイメージの空さえも、どこか壊れた危うい存在のように感じさせているところは独特ですね。「君のためにできることを捧げたい」というラストの言葉に、苦しみの中で相手を思いやる「人間らしさ」が感じられました。悲しいけれど、どこかで気持ちに寄り添ってくれる、不思議なナンバーです。

 

空に希望を見出しているのは、2020年リリース、ポーター・ロビンソンの「Look at the sky」。

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「Look at the sky, I’m still here I’ll be alive next year I can make something good oh Something good」(空を見てごらん、僕はまだここにいるよ 来年も僕は生きている。何かいいものを作れるさ そう、何か素敵なものを)

リリースされた時期を思うと、やはり、生きていること、生きていく意味について、考えさせられる年だったと思います。その中で、空を見上げて、「よし、なんとかなる」って感じられる気持ち、とても大事ですよね。多くの人が共感するフレーズと、語りかけるようなボーカルが心地いい一曲です。MVは衝撃的でしたが…

 

太陽の光をテーマにした、でもどこか少し悲しい曲は、P!nkの「Cover me In sunshine」。

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辛い日々の中で、つい笑うことを忘れてしまったそんな時、「太陽の光で私を覆って」そんな言葉がでてきてしまうこと、人生ではありますよね。日の光は温かく、明るく、全ての景色を美しくしてくれる。だからこそ、私たちは、晴れている日を愛でるのでしょう。

今年の2月にリリースされたこの曲は、コロナ禍で、不安な日々を贈る人々に捧げる意味合いもあったのでしょうか。今まで、激しく、強いイメージが強かった彼女の歌声が、とても優しく、慈愛に満ちて聞こえてくるのです。娘さんとのデュエット、二人の声質があっているからか、更に心を癒してくれますね。

 

最近の曲の中から、私の心に触れるスカイソングを取り上げてみました。意外と、苦悩の後でどう生きようかということをテーマにしている曲が多かったのが驚きでした。おそらく、今、私が抱えている心情が反映しているのかもしれません。

 

最後に、私が最近見つけた素敵なスカイソングをご紹介したいと思います。Audrey Mikaの「Alive」。

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空を飛んでいく鳥の目線になって歌が展開していきます。今、ここにいられること、これから、生きていくこと。強い決意を感じさせてくれる、とても大好きな歌です。

空は大きくて、広くて、深い。それぞれの空の下、明日もいい日でありますように。