お気に入りのダンスミュージックと人生のお話

 

 

踊ることがずっと好きな子供でした。幼稚園の頃の夢は、バレリーナ。中学の頃に器械体操部、高校の頃に新体操部、音楽とダンスが身近な環境。ダンスをしているとき、自分は自分でいられる気がしていました。やがて、進路を決めるとき、自分の容姿と技術が、プロのダンサーに向いてないと悟り、地元の短大へなんとなく進路を定めても、心の中にダンスへの情熱は残したまま、大人になっていきました。

大人になってだいぶたった今、音楽を聴きながら、思うのです。今の自分が選ぶ、ダンスミュージックってどんなものがあるだろう、と。

今回は、つい、ダンスしたくなるようなサウンド、ダンスパフォーマンスが見事なMVなどから、My best of dance musicをご紹介したいと思います。

 

まず、最近、改めて聞き直してしまうのは、Beyonceで2008年リリースの「Single Ladies」。

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この曲は、アメリカのミュージカルドラマ「Glee」でも使われていましたね。

「別れた恋人のことを吹っ切って、踊りあかしながら、前を向いていくよ! 引き止めたって遅いの、私は止まらない! 」強気な歌詞もさることながら、Beyonceのダンスのキレが光ります。力強いボディムーブメントがテンポの速い音にかっちりはまって、最後までノンストップで踊りあかすエネルギーを感じさせてくれました。ドライブ中も、何気ない作業中もひとたび聞けば、踊りだしたくなること間違いなし。一気に普通の部屋をダンスフロアに変えてくれるようなナンバーだと思います。

 

ダンスに定評のあるDivaといえば、「Jero」ことJennifer Lopez の2016年リリース「Ain't Your Mama」。(わたしはあなたのママじゃない)

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このMVには様々な時代のジェニファーが登場します。60年代、70年代、80年代、そして現代。いつの時代も、女性たちはずっと心のうちにこの言葉を言いたい瞬間があったのかもしれません。内なる怒り。私はこのMVを見たとき、笑った後に涙が止まらなくなりました。一番心に来たのは、80年代のジェニファーがオフィスの会議室に入れてもらえなかった部分。大事な資料を手渡して、でも、会議には参加させてもらえなくって。新入社員時代を思い出しました。毎日毎日、朝、出社したら、社員全員のお茶を入れて、机を拭いて、飲み会の時には、「ノリが悪い」と訳の分からないダメ出しをされていた日々。机の中に忍ばせた、「パソコン入門」と「電話応対マニュアル」。毎日、必死だったな。私が言いたかったことを作品にしてくれたな。ちくっと心に刺さるけど、とてもいいMVだと思います。ラスト、女性陣のグループダンスも圧巻。

 

 

少しヘビーなMVが続いたので、可愛らしいMVと独特な歌声が特徴的な歌を一つ、ご紹介。TONES AND I で「DANCE MONKEY」

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MVでおじいさん役に扮しているのは、実は、女性。TONES AND I自身が演じているのです。「私の為に踊って」という優しい語りかけと、愛に溢れたMVの世界が本当にマッチしていて、この曲で、踊るのも、最高にテンションが上がりそうです。

 

ここまで、今の気分であるダンスミュージックをご紹介していて、気が付いたことがありました。全ての歌詞に描かれているのは、「自立した強い女性たち」。あれ?意識していなかったけど、私は心のどこかで、そういった女性像に惹かれているのかしら?と。

人生を振り返って、思い通りにいかないことも、一通り経験して、そのうえで、「自分は自分」って言いたいな。今は私自身、そのような心境に差し掛かっているのかもしれません。

 

ダンスミュージック一つとっても、その時の人生観がにじみ出るなんて、面白いな、と思いました。

 

最後にずっと昔から大好きで、折に触れて聴いている、「座右の銘」とも言えるダンスソングをお届けします。

Des'reeで「Life」。

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楽しくて、軽やかなリズムで、人生を抱きしめているみたいな優しい歌詞。強さとたおやかさをサウンドで感じながら、私なりのダンスが踊れたらいいなって思います。