もしも、お酒が飲めたなら… 失恋ソングの波に浸かって~妄想トークパート2~

 

 

こんにちは! いよいよ私の住む地域も梅雨が明けました。いよいよ夏本番。皆様いかがお過ごしでしょうか? 私は相変わらず、音楽を広く浅く楽しんでいました。

最近、気づいたことがあるのです。はまって聴く歌が、ことごとく失恋ソングばかりなのです。失恋ソングというと、少し、重く、悲しいイメージがあって、若い時は敬遠してきていました。でも、年齢が進むにつれ、悲しみが宿る歌詞、切ない心情を投影させたメロディーに、どっぷり浸かったりする瞬間も悪くないな~。そう感じるようになってきました。

今回は、切なさ増し増しの失恋ソングをお気に入りのスケーターが滑ったらどうなるだろうか?という妄想トークを繰り広げたいと思います。

 

まず、男性部門からご紹介。

2011年にリリースされたオルタナティブ系の失恋ソング。Gotyeで「Somebody that I used to know」

 

youtu.be

MVのオリジナリティーもさることながら、怒りや激しさを全面的に押し出した歌詞に心が震えます。近年、割と、失恋をなんでもないことのように、「クールに」歌う失恋ソングが増えがち。でも、本当に失恋したら、平常心でいられるでしょうか?取り乱したり、言い争ったり、心を乱す瞬間は絶対にあるのではないでしょうか? この歌は、相手に対する未練や恨みをぶつけながら、そう言わずにいられなかった切なさがダイレクトに心に入ってきます。この歌を氷上で滑ってほしいスケーターは、プロフィギュアスケーター無良崇人さんです。豪快なジャンプとパワフルなスケーティングが持ち味の無良さん。しかし、アイスショーを数々経験されて、繊細な音楽表現も更に磨きがかかってきた印象があります。男女の掛け合いボーカルを、ドラマティックに演じ、滑ってくれそうなイメージが膨らみました。ラストのパートを、どのように切なく終わらせてくれるかまで、非常に楽しみで、見たくなってしまいます。

 

続いて、2021年リリース、Lukas Grahamの「Happy for you」

youtu.be

別れた後も、相手に幸せでいてほしい。ピュアな恋心を澄んだ歌声で歌い上げるのが切ないこの曲。いろいろあって、うまくいかなくなって、それでも過ぎ去ってみれば、やっぱり相手のことが好き。もう元には戻れなくても、相手のことを思いやれるようになるまでに、どれだけの時間を要したのだろう。失恋した後の時間の経過を感じさせる深い歌詞。穏やかさとやさしさに包まれた悲しみがよく伝わってきます。

この歌はすぐに滑ってほしいスケーターが頭に浮かんできました。カナダのスケーター、ローマン・サドフスキー選手です。去年から、音楽表現の巧みさが気になっていた選手でした。シーズン最終戦の国別対抗戦で存在感が際立っていたのが印象的。柔らかさとキレが同居するメリハリのあるムーブメント。力みを感じずに、自然に加速していくスケーティングが、演技の曲にすっとなじんできます。この曲のもつ、優しさや情熱を、滑らかなスケーティングで、包み込むように滑ってくれたら…情感が持ち味のローマンくんが更にエモーショナルに見えること間違いなしだと思います。

 

女性部門からも2曲ご紹介。

 

映画のようなMVも話題となった、2014年の名曲。Taylor Swift で Wildest Dreams。

 

youtu.be

私のことを忘れないでいて… こんな絶世の美女にこんなことを言わせるのはどこの誰でしょうか? 始めからうまくいくことなどない、一瞬の激しい恋。彼の前で精いっぱい美しく振舞って、その一瞬を想い出にとどめていてほしい。そう思わせるほど、魅力的な相手に出会えるってある意味とても幸せなことなのかもしれないな~。

この曲を滑ってほしいのは意外かもしれない人選。アメリカのブレイディ・テネル選手です。

どちらかというと、彼女は今まで、強い大人の女性を滑っていたイメージがあります。その強い女性像の中で一瞬彼女が見せる、激しさと情感。このスローなテンポのバラードも、彼女のスピードあふれるスケーティングがあれば、とても良い化学反応が生まれる気がします。

 

ラストは2021年の象徴的な存在であるといっても過言ではない彼女の曲。Olivia Rodrigoで「drivers license」。

 

youtu.be

恋人の裏切り。うまく消化できない複雑な心情。二人でドライブした想い出等、走馬灯のように駆け巡るのに、今は一人で運転しているなんて… 駄目。もう無理。書いているだけでしんどい。おそらく片想い、両想い関係なく、失恋した人なら、共感することが多数あるのではないかと思われますね。まさしく、切なさの波に浸かりたいときには、欠かせない曲であると感じます。

こんな、最高に切ない失恋ソングはやはりこの方。ロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワ選手に滑っていただきたいです。リーザは、天才少女として長いことフィギュアスケート界を牽引してきました。そして、大人の女性になった今、彼女はトリプルアクセルを武器に、更に強さを身に着け、上位に食い込む貫録を見せ続けてくれています。彼女が長いこと頑張ってきた中には、辛いことや、涙を呑む日々も、きっとあったことでしょう。そんな彼女だからこそ、表現できる切なさがあるのではないかと思い、選ばせて頂きました。

 

私はお酒を飲めません。しかし、これらの珠玉の失恋ソングに耳を傾けながら、推し達が滑る姿を想像し、グラスを傾ける瞬間も悪くないな~と思う今日この頃です。

今回の妄想トークでご紹介した曲は、私のプレイリスト「Bittersweet Delusion」に収録させて頂きました。ご興味のある方は是非! 妄想トークにお付き合いいただきありがとうございました!

 

open.spotify.com