積み重ねた時間… グランプリシリーズ ロステレコム大会男子SP観戦記

 

 

すみません。まだ、グランプリシリーズロステレコム大会。ロシアで開催中です。まだ、全ての競技の一日目の途中です。しかし、溢れる感動を抑えることができなくて、今、ここに言葉で綴りたくなりました。本当に個人的な備忘録です。

 

ロシア大会が始まる前に、私のお気に入り、友野一希選手がインスタストーリーを更新していました。ロシアの会場に着いた友野くん。なんだかとてもいい顔をしていたのです。すごく晴れやかなきらきらしたいい笑顔。プレッシャーとかそういう影はその屈託のない笑顔からは感じられずに、「この試合、何かいいことがありそうだ…」と期待の気持ちが高まってしまいました。

ここのところ、忙しく、バタバタとして、なんとなくふさぎ込んでいた日々でした。友野くんの笑顔をみんながどんなふうに話しているのかな、と気になってタイムラインを覗いたら、そこには、長年、友野くんを応援し続けて来たなじみのフォロワーさんたちの温かい言葉が並んでいました。たった、それだけのことなのですが、私はすっかり嬉しくなって、「友野くん頑張って」の言葉を綴らずにいられなくなりました。

そして、今日、ショートプログラムが始まりました。前半グループの友野くん。スタートラインに立ち、一呼吸。音楽が始まった瞬間、空気が変わっていくのを感じました。

曲は、「ニュー・シネマ・パラダイス」。以前にも滑ったことのある、エモーショナルな曲調のプログラムです。友野くんの動きは軽やかで、スケートも滑らかに溶けていくようでした。ジャンプ、いつも苦労してきた高難度の四回転三回転のコンビネーションジャンプ。力を入れているようには見えない綺麗なジャンプを決め、降りた後も流れがありました。その後も、友野くん、次々とジャンプを決めていきます。でも、不思議。驚いていませんでした。私。全ての動きがつながって、自然で、きっと、すごく練習してきたのだろうな、と感じさせてくれたからかもしれません。研ぎ澄まされているのに繊細な、友野くんの世界が、そこにひろがっていきました。終わった後は拍手喝さい。なぜか自然に、涙がこぼれてきました。いくつもの悔しい瞬間、うまくいかない瞬間を乗り越えて、友野くんが表現したかった演技ができたことが嬉しかった。ただただ、今まで、ずっと応援してきて、ずっと演技を見せて貰えていた日々が思い出されてきて、全てが今日の演技につながっていたのだな~と思ったら、涙を抑えられなかったです。タイムラインをふと、見れば、私のように感じていた方が他にもたくさん!みなさん、本当に興奮冷めやらぬ幸せな世界線にいましたよね。今日の演技をみなさんとシェア出来てよかったです。友野くんも、今までいっしょに応援していたみんなも大好きだ!

ショートプログラム首位で折り返した友野くん。SNSで世界のトレンドにも入りました。まだまだ大事なフリーが待っていますが、今は瞬間を抱きしめたい。積み重ねた時間はものすごいドラマに変わりました。素敵な演技を見せてくれて、本当にありがとう。

友野くん以外で気になった選手は、カナダのロマン・サドフスキー選手とアメリカのカムデンプルキネン選手です。

サドフスキー選手は4回転が綺麗にきまり、スピンも華やかな美しいスピンでした。柔らかさ、繊細さにいつもうっとりとなります。

カムデン選手も4回転やトリプルアクセルが見事でした。途中の曲の盛り上がり部分にダイナミックな動きがはまり、余韻を残してくれました。

個人的には、ミハイル・コリヤダ選手が少し、緊張していたように見えました。フリーでいい演技を期待したいです。

 

ああ、本当に今日は眠れそうにありません。明日は明日で、また、みんなでタイムラインをお祭りみたいに盛り上げていければ、今はそんなことを考えています。